革靴にミンクオイルを使う時の注意点|使っていい革靴、ダメな革靴

革製品のお手入れアイテムのひとつ「ミンクオイル」。一度は名前を聞いたことがあるという方も多いはず。

ミンクオイルは保湿力が高いアイテムで、乾燥して硬くなった財布や鞄、革ジャンを柔らかくしてくれます。

ですが、保湿力が高い分、革靴で使う場合には向き不向きやデメリットもあるので、取り扱いに十分注意が必要です。

この記事では、

  • ミンクオイルの特徴
  • 使えない革靴、使える革靴
  • 使うときの注意点

について、解説していきます。

ミンクオイルとは

ミンク

ミンクオイルとは、ミンクという動物からとられる油脂から作られたオイルで、アメリカのブーツケア用品として誕生しました。

ミンクオイルを塗ると、

  • 乾燥しにくくなる
  • 柔らかくなる
  • 防水性が高くなる

というメリットがあります。

当初はブーツをケアするためのアイテムでしたが、今では革製品全般のケアに使われています。

革への浸透力が高いので、乾燥した革製品にミンクオイルを塗れば、ツヤが蘇ります。

ミンクオイルの使い方は?

ミンクオイルは浸透力が高く、シミになりやすいため、通常のお手入れにはクリームを使用するほうが簡単です。

なので、まだミンクオイルを持っていないという方は、無理に買い揃える必要はありません。

ミンクオイルは、

  1. レザーのアウトソールを柔らかくして、反りを良くする
  2. 靴が足に当たる場所を柔らかくする
  3. 乾燥がひどい革靴を蘇らせる

などの、応急処置的なお手入れに使用することができます。

使い方を解説していきます。

レザーのアウトソールを柔らかくして、反りを良くする

ミンクオイルは浸透性が高く、革を柔らかくする効果があります。

アウトソールに使われるレザーは、繊維がぎっしりしている固くて丈夫な部分を使用しているため、最初は反りが悪く、足に馴染むまで歩きづらく感じやすいです。

そこで、浸透性の高いミンクオイルを使ってあげると、ソールが柔らかくなり、反りが良くなって、歩きやすくなります。

ミンクオイルを塗る前に、レザーソールの汚れを落とします。

すでに履いている靴ならば、クリーナーを使って汚れを落としましょう。

履き下ろす前なら、乾拭きでOKです。

汚れを落としたら、ミンクオイルをソールに塗っていきます。

全体に塗る必要はなく、つま先側の地面に接地する部分に塗ります。

歩く時に反り返る部分には、塗り残しのないように注意しましょう。

最後に乾拭きして完成です。

靴が足に当たる場所を柔らかくする

革靴の履き始めは、革が硬くて、足に当たって痛いことがありますよね。

ミンクオイルには、革を柔らかくする効果があります。

当たって痛い場所にミンクオイルを塗って、革を柔らかくすると、靴擦れを予防することができます。

ミンクオイルは浸透しやすいので、アッパー(靴の本体)に塗る時は、本当に少量を取って少しずつ塗りましょう。

布を使うと、量を取りすぎてしまうので、指で量を確認しながら少しずつ塗るのがおすすめです。

特に、黒以外の靴だと色の変化がわかりやすいので、塗り過ぎには注意です。

履き始めが硬い、ワークブーツなどに試してみるのがおすすめです。

革に柔らかさを出すと、良い意味で新品感がなくなり、履き慣らした感じが出やすくなります。

乾燥がひどい革靴を蘇らせる

乾燥がひどく、硬くなって色褪せてしまった革靴にも、ミンクオイルで革に柔らかさをしっとり感を取り戻すことができます。

多少の乾燥なら、普段のお手入れに使う乳化性の靴クリームで十分ですが、乾燥がひどく、革が硬くなってしまっている時は、ミンクオイルがおすすめです。

靴紐を外し、シューツリーを入れて、シワを伸ばした状態で塗っていきます。

ムラにならないように、少量を取って少しずつ伸ばしてつけましょう。

最後に乾拭きをして完成です。

革に油分が補給され、しっとりした質感に回復します。

ワークブーツのお手入れでもミンクオイルを使わないこともある

ミンクオイルはもともとワークブーツのお手入れ用品として誕生しましたが、「ワークブーツのお手入れにミンクオイルは使わない」という方も、少なくありません。

あの有名なレッドウィングも、お手入れ用品にミンクオイルの取り扱いがあるにも関わらず、お手入れに関しては使用をおすすめしていないそうです。

日本の気候にはミンクオイルのお手入れは合わない

その理由は、高温多湿な日本では、ミンクオイルでのお手入れが合わないということからです。

もともと、ミンクオイルはアメリカの風土に合わせたお手入れ用品として作られてきました。

空気がカラッとしているアメリカでは、ミンクオイルの油分がちょうどよく、また、外仕事やアウトドアにガンガン使われているワークブーツなら、ミンクオイルの浸透力や防水性の高さは必要になります。

ですが、高温多湿な日本では、ミンクオイルだと油分が多すぎてカビの栄養になりやすくなってしまうんです。

また、ワークブーツ自体も、過酷な環境で履いている人は少なく、タウンユースとして履いている方が多いですよね。

ミンクオイルを使わなくてはならないほど、汚れや傷もつかないし、防水効果も必要ない。むしろ、ミンクオイルを使うことによってカビを発生させてしまう原因となってしまう。

という理由から、ワークブーツのお手入れにもミンクオイルを選ばない人もいるというわけなのです。

ワークブーツのお手入れにはこの3つがおすすめ

(引用:amazon)

それでは、日本でのワークブーツのお手入れには、ミンクオイルではなく何を使ったら良いかというと、

この3つの中から選ぶのが、おすすめです。

3つとも天然成分を使用していますが、ミンクオイルほど油脂力が強くないため、程度なオイル補給ができますよ。

ビジネスシューズにミンクオイルは不向き

ビジネス用革靴の多くは、元々油分の少ない革を使用しているものが多いです。

なので、普段のメンテナンスにミンクオイルを使うと、ミンクオイルの浸透力の高さが、ビジネス用の革靴には、油分が多すぎてデメリットになってしまいます。

ビジネス用の革靴にとっては、ミンクオイルでの過剰な油分補給は、

  1. カビが生えやすくなる
  2. 型崩れの原因
  3. 油シミになりやすい
  4. 汚れやホコリが付着しやすくなる

などの、トラブルを引き起こしてしまうことも。

カビが生えやすくなる

ミンクオイルの油分は、カビの栄養分になります。

過剰に油分がある状態で、湿度の高い場所に保管してしまうと、あっという間にカビが繁殖してしまいます。

柔らかくなりすぎて型崩れの原因に

ビジネスシューズは、パリッとしたシルエットが魅力のひとつです。

そんなビジネスシューズに、オイルが革の繊維まで浸透しすぎてしまうと、革が柔らかくなり靴の形が崩れてしまう原因に。

せっかくのスタイリッシュさがなくなってしまいます。

油シミになりやすい

革の繊維まで浸透しやすいミンクオイルは、塗る量を間違えてしまうと油シミの原因にもなります。

色の濃い革靴でも、油シミがついてしまうと目立ちやすいですし、一度ついてしまった油シミは、なかなか落とすことができません。

汚れやホコリがつきやすくなる

油分が多くついている状態は、ベタベタで汚れやホコリがつきやすくなる原因になります。

粘着性のある汚れになりやすいため、落とすのが大変に。

このように、ミンクオイルの浸透力の高さは、合わない革製品に使うとデメリットになってしまうんです。

ビジネスシューズには乳化性クリームと防水スプレー

ビジネス用の革靴には、ミンクオイルではなく、通常の靴のお手入れに使用する乳化性クリームを使って乾燥を防ぎましょう。

防水効果を求める方は、靴磨きの仕上げに防水スプレーを使います。

ミンクオイルよりも防水効果は劣りますが、仕事など日常で革靴を履く分には、防水スプレーでも十分対応できますよ。

 

まとめ

革靴のお手入れ用品、ミンクオイルについて紹介しました。

基本的には、革靴のお手入れ用品でミンクオイルを揃える必要はありません。

ミンクオイルは、アメリカの風土の合わせたお手入れ用品なので、日本の高温多湿の気候では、ミンクオイルの油脂力だと過剰になってしまうからです。

革靴のお手入れには、ミンクオイルではなく、乳化性クリームや防水スプレーを使いましょう。

買ってしまったミンクオイルは、以下のような場合のお手入れに効果を発揮してくれます。

  • 履き始めの硬いアウトソールを柔らかくして、反りを良くする
  • 靴が足に当たる場所を柔らかくして、靴擦れを防ぐ
  • 乾燥しきって硬くなった革靴を復活させたい

このような場合にミンクオイルを使う時は、必ず少量を少しずつ塗り、塗りすぎには注意しましょう。

また、革靴の基本的なお手入れ方法についてはこちらの記事で紹介しているので、よかったらチェックしてみてくださいね。

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