ガラスレザーの革靴|特徴や魅力、おすすめの革靴を紹介

ピカピカな光沢を放つガラスレザーの革靴。

見た目がとてもキレイなのに2~3万円と手に入れやすい価格のものが多いので、革靴初心者の方も知らないうちに一度は目にしているはずでしょう。

この記事では、そんなガラスレザーについて

  • ガラスレザーの特徴
  • メリットとデメリット
  • ガラスレザーの革靴が向いている人

について解説していきます。

ガラスレザーとは

ガラスレザーとは、革の表面に塗料や合成樹脂を塗って、表面をツヤツヤな状態に加工した革のことをいいます。

主に、学生さんが履くローファーや、日本の革靴ブランドREGAL(リーガル)の低価格モデルなど、比較的安価な革靴によく使用されている素材です。

キレイな見た目をしているのに手頃な価格で手に入る理由は、加工方法にあります。

ガラスレザーは、顔料や合成樹脂を吹き付ける前に、革の表面をサンドペーパーで削って、革に元々ついていた傷やシワをなくし、表面をなめらかにする処理を行います。

値段が安く、状態が悪い革でも、表面を削ってキレイなガラスレザーに生まれ変わらせることができるので、安定した供給ができ、手頃な価格の革靴ができあがるというわけです。

ちなみに、ガラスレザーという名前は、ガラスのような光沢感という意味からつけられたのではありません。

加工する過程で、ガラス板やホーロー加工された鉄板に貼り付けられることから、その名前がつけられました。

ガラスレザーのメリット

加工された革は、天然の革と比べると価格も安価なため悪いものと思われがちですが、ガラスレザーには、

  • 撥水性があり雨や汚れに強い
  • お手入れが楽で、あまり手間がかからない
  • 光沢感が簡単に出せ、ドレッシーな雰囲気になる

という、3つの便利なメリットがあります。

撥水性があるので雨の日でも履ける

合成樹脂のコーティングは、見た目のツヤ感だけでなく撥水性も高めています。

加工処理がされていない本革の革靴は、水シミができやすく雨の日に履いていくのは気後れしてしまいますよね。

ですが、ガラスレザーの革靴なら、水シミも浸水の心配もありません。仕事用や休日用に、ガンガン履けるタフな素材です。

お手入れが楽

すでにツヤがある加工がされているため、お手入れがとっても簡単なのもガラスレザーの特徴です。

コーティングで汚れも浸透しにくいため、乾拭きやブラッシングを軽く行うだけでもキレイな状態をキープできます。

こまめなお手入れが苦手な方には、手間いらずでキレイな靴が履けるのは嬉しいですね。

ドレッシーな雰囲気を出せる

ガラスレザーは、靴磨きが苦手な方でも簡単に光沢感を出せるというメリットもあります。

いつも履いているガラスレザーの革靴を、クリームやワックスを使って軽く磨くだけでピカピカな光沢感を出すことができるので、いつもと違うドレッシーな雰囲気を簡単に演出できます。

足元まで華やかになるので、オシャレなスーツやタキシードなどと合わせやすいです。

ガラスレザーのデメリット

ガラスレザーには、

  • 革本来の風合いや経年変化が少ない
  • 乾燥、ヒビ割れがしやすい
  • ひっかき傷がつきやすい

というデメリットもあり、これによって一部の革好きの方の中にはガラスレザーを好まない方も多くいます。

対処法もあるので、デメリットと一緒に確認していきましょう。

本革の風合いや柔らかさ、エイジングがない

ガラスレザーは、表面をコーティングしているため人工的な光沢感はありますが、革本来の風合いや柔らかさがありません。

また、パリッとした硬い見た目のうえ、履き込むことによって現れる経年変化がわかりにくい素材です。

ですが、反対に言えば簡単な手入れでもくたびれにくく、新品のような光沢ととパリッと感をキープしやすいということでもあります。

革のエイジングが好きな方には向きませんが、好みによってはメリットと捉えることもできますね。

乾燥しやすく、ひび割れしやすい

ガラスレザーは革の表面がコーティングされているので、革に汚れが浸透しにくいというメリットがあります。

一方、革の通気性が悪いことや、クリームを塗っても革を保湿しづらいことがデメリットといえますね。

そのため、乾燥しやすく、履きシワからヒビ割れが起こりやすいのもガラスレザーのデメリットのひとつです。

「油分や水分が浸透しないなら、クリームでお手入れしても意味がない?」と思う方もいるかもしれませんが、クリームの成分で表面をコーティングする役割があります。

すでについてしまった履きシワやひび割れにも、クリームを塗ることで、ひび割れした樹脂層が空気に触れにくくなり、劣化を遅らせる効果も。

まったくお手入れしないと寿命が短い素材ですが、きちんとお手入れすれば、寿命を伸ばすことは可能です。

ひっかき傷がつきやすい

ガラスレザーは表面のコーティングが剥げたような傷がつきやすく、ひっかき傷や擦り傷が目立ちやすいのもデメリットです。

クリームで目立ちにくくすることはできますが、クリームが浸透せず奥まで補色ができないので、少し色が浮いているような感じで完全に隠すことが難しいです。

このように傷がついたら、クリームを塗って補修するようにしましょう。

ガラスレザーは革にクリームが浸透しづらいので傷を完全に隠すことはできませんが、「傷がほとんど分からない」というレベルで綺麗にすることはできます

コーティングががっつり剥がれてしまった傷も、レザーマニキュアで色を上から塗ったりできますし、自分で難しい場合は、靴磨き屋さんや靴修理屋さんで傷隠しをしてもらうこともできます。

ガラスレザーの革靴はこんな人におすすめ

  • 水や汚れを気にせずに履きたい人
  • お手入れを簡単に済ませたい人
  • 長く履くよりも、1~3年程度の短い期間で履き替えたい人

ガラスレザーの革靴は、少ないお手入れでも見た目がキレイな状態をキープできます。

ですが、革の奥に油分を与えにくいので、乾燥しやすく、耐久性は数年程度で、あまり長く履くことができない素材です。

なので、短い期間で履き替えたい人や、お手入れに手間をかけたくない方には、ガラスレザーは扱いやすく、比較的安く買い替えることができるので向いていると言えるでしょう。

反対に、革の風合いやエイジングが好きな方、1足を長く履きたいという方は、表面が加工されていないスムースレザーの革靴を選んだほうが、経年変化やお手入れを楽しむことができます。

素材によって向き不向きがあるので、自分のライフスタイルや好みに合うものを選べるのが一番です。

また、エイジングがしやすい加工なしの革靴が好きな方も、手持ちの革靴の中に雨用としてガラスレザーの革靴を1足持っておくというのも良いですね。

ガラスレザーの見分け方。エナメルとの違いは?

(引用:ハシモト産業株式会社

ガラスレザーは、加工されていない革と比較すると、革の光沢感やパリッと感があります。

表面を削っているため、毛穴やシワがないことも見分ける際のポイントです。

また、光沢感がある革の素材には、ガラスレザーのほかにエナメルという素材もあります。

もしかしたら、ガラスレザーよりもエナメルのほうが聞いたことがあるという方も多いかもしれませんね。

内羽根

エナメルの革靴

(引用:REGAL

エナメルは、表面をウレタン樹脂でコーティングしてから、さらにオイルで仕上げているので、ガラスレザーよりもさらに強いテカテカとした光沢感があります。

光沢感はエナメルが上ですが、耐久性や撥水性はガラスレザーのほうが高いので、あまりお手入れに手間をかけたくないという方はガラスレザーのほうが良いでしょう。

エナメルも加工された革ですが、ガラスレザーほど丈夫ではなく、手入れが必要ですし、雑な扱いをすると表面にヒビが入ってしまったりします。

耐久性がまったく違うため、間違えてエナメルの革靴を買ってしまうと、すぐにダメにしてしまう可能性も。

ガラスレザーかエナメルか一見して見分けがつかないときは、店員さんに確認するのが安心ですよ。

おすすめのガラスレザーの革靴と選び方

外羽根

「自分はガラスレザーの革靴が向いている」「雨用に1足ほしい」という方に、おすすめのガラスレザーの革靴と、選び方のポイントを紹介していきます。

控えめの光沢感のものを選ぶと使い勝手が良い

革靴初めて買う方、必要な革靴の種類を揃えているという方は、ガラスレザーの革靴を選ぶときは、光沢感が控えめなものを選ぶのがおすすめです。

革靴は光沢感が強いと、華やかな印象が強くなります。

そのため、冠婚葬祭用のフォーマルシューズや、当たり障りなく履けるビジネスシューズを探している場合、葬儀など控えめな場には合わせにくくなってしまうため、光沢感が強いものはおすすめできません。

反対に、ベースの光沢感が控えめなものを選んでおけば、かしこまった場にも履いていけますし、お祝い事など華やかな場面には、磨いてツヤや光沢感を調整することができるため、とても便利です。

また、あまりに人工的な光沢感があると安っぽい印象を受けますが、光沢感が控えめなものは落ち着いた印象で高見えします。

(引用:REGAL

お手頃な価格で、使い勝手が良いガラスレザーの革靴でおすすめは、リーガルの外羽根プレーントゥの革靴「2504」です。

使い勝手の良い外羽根プレーントゥなので、オンオフ問わず、どんな場面でも対応してくれる1足になること間違いなし。

控えめな光沢感と、合わせやすいシンプルなデザイン。そして、シンプルながらも羽根のステッチ(縫い目)がアクセントになっているのもポイントですね。

価格も26400円とお手頃なので、革靴デビューにちょうど良く、定番アイテムとしても人気です。

外羽根とは・・・
紐を通す部分(羽根)が外側から縫い付けられた靴のこと

プレーントゥとは・・・
つま先になにも装飾がないデザインのこと

高級なガラスレザーの革靴ならコレがおすすめ

ガラスレザーはあまり長く履けないけど、安くて買い替えやすいというのが特徴でしたね。

ですが、ガラスレザーの光沢感やタフさが好きで、できれば長く履きたい、という方も少なくはないはず。

「ちょっと良いガラスレザーの革靴を履きたい」そんな方におすすめなのは、イギリスの靴ブランド、チャーチのポリッシュドバインダーカーフという素材を使った革靴です。

(引用:Church’s

その中でも、使い勝手が良い外羽根プレーントゥのシャノンがおすすめ。

歴史のあるイギリス靴ブランド、チャーチの定番靴としても人気です。

ポリッシュドバインダーカーフは、ガラスレザーのひとつですが、チャーチが独自開発した特別な素材です。

価格の安いガラスレザーの光沢感と比べると、ポリッシュドバインダーカーフは重厚感のある光沢があり、高級感を感じることができます。

また、ガラスレザーは安い原料を使って作られることが多いですが、ポリッシュドバインダーカーフは、生後6ヶ月~2年ほどの高級な子牛の革を贅沢に使用しています。

そのため、柔らかさもあり、独特のエイジングも楽しめるのが特徴です。

表面のコーティングが非常に薄く、油分や水分を与えることもできるので、乾燥を予防して長く履くことも可能。

まさに、ガラスレザーの良いところだけを残したような素材ですね。

値段は10万円台と高級靴の価格帯ですが、ちょっと良いガラスレザーの靴を長く履きたいという方は、ぜひ選択肢に入れてみてください。

ガラスレザーの革靴を買ったら、このお手入れアイテムも

基本的な革靴の磨き方と、必要なお手入れアイテムについてはこちらの記事で紹介しています。

靴磨きには靴クリーム(乳化性クリーム)が必要ですが、ガラスレザーの革靴を購入した方は、コードバン専用のクリームを選ぶのがおすすめです。

(引用:amazon

コードバンとは、馬のお尻からとった高級な革のことで、革のダイヤモンドと呼ばれるほど高級感のあるツヤを放つ革です。

コードバン専用のクリームには、通常の靴クリームには含まれていない樹脂成分が含まれています。

そのため、樹脂でコーティングされているガラスレザーと相性がとても良いんです。

ガラスレザーのひっかき傷も、通常の靴クリームを使うよりも目立たなくすることができますよ。

まとめ

革靴に使われる素材のひとつ、ガラスレザーについて紹介してきました。

【ガラスレザーの特徴】

  • ガラスレザーは、表面に樹脂加工をしたツヤのある革
  • 安く、安定して供給できる素材のため、低価格帯の靴に多い
  • コードバン専用クリームで傷のケアや表面のコーティングのお手入れができる

【ガラスレザーのメリット・デメリット】

  • 撥水性があり、汚れや水に強い
  • お手入れが楽で、簡単に光沢感を出せる
  • 加工しているため革本来の風合いや柔らかさ、エイジングがない
  • 乾燥しやすくヒビ割れしやすい、擦り傷がつきやすい

【ガラスレザーの革靴が向いている人】

  • 水や汚れを気にせずに履きたい人
  • お手入れを簡単に済ませたい人
  • 長く履くよりも、1~3年程度の短い期間で履き替えたい人

といのがポイントでしたね。

ガラスレザーは、安価な値段で取り扱いされてたり、エイジングがわかりにくいなど、一部の革好きの方からは人気の低い素材という印象もあります。

ですが、お手入れが簡単で雨の日にも履けるなどメリットも多いので、お仕事で革靴を履く方は、手持ちの革靴に1足あると、きっと役に立つこと間違いなしです。

また、ガラスレザーの革靴を選ぶときは、光沢が控えめなもの選ぶのがおすすめ。

安っぽくならず、服装やシーンを問わず履くことができます。

2~3万円で手頃に手に入るモデルが多いので、ぜひ使い勝手の良いガラスレザーの革靴を探してみてくださいね。

レザーズでは、他にも革靴の素材について紹介しています。

別の記事もお読みいただき、自分に合う革靴を見つけてみてくださいね。

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